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本日、症例カンファレンス開催いたしました!

こんにちは!

本日1/20(月)当院にて終末期患者様症例カンファレンスを開催いたしました!

今回の症例患者様を担当したケアマネさん、訪看さん、薬局さんにお越しいただき、当院からは主治医だった野口院長と担当した数名の看護師、相談員が参加し、春山ファシリにてそれぞれの職種間での心境、対応の状況をディスカッションしました。

今回は呼吸困難で病院搬送され、胸水・心不全を認めての入院、癌の診断があるものの高齢で精査治療は困難のため、緩和医療の方針となり、一度は自宅に帰りたいというご本人の希望もあり、ホスピスも検討している中での介入に至ったケースでした。

今回の会を終えて、各所関係者の方々の葛藤、思いがこんなにもあったのだと、当院看護師たちも皆口々に驚いており、本日の開催によりはじめて知り得た細やかな状況相互理解ができたことにカンファレンスの重要性を実感したと共に如何にして互いに同じ方向性を共有できる関係性が築けるかという今後の課題が見えてきました。

医療の視点から緩和体制の最善を勘案しながら方針を見極めていきたい主治医・我々クリニックの立場に対して患者様の思いを汲みながら、ご家族の協力がどれだけ得られるのかの匙加減を見て最適なサービスを入れていく見立て・調整やご家族様の病状への理解の温度感がある中で、在宅でみていく対応の難しさをご家族に伝えることに葛藤したケアマネさん、病院と在宅医療機関の狭間で向き合う医療者との温度差を感じながら対応をしていた訪看さんの思い、あのタイミングでもっと積極的な提案ができたんじゃないかと葛藤があった薬局さんのお話がありました。
当院も野口院長はじめ看護師、相談員も、もっと本人、家族への状態確認から各所との情報共有をもっとうまく連携をとるべきだったなどの反省を伝えました。

終末期在宅医療のサポート体制の在り方は、本当に単なる医療的正しさだけでは完結できないとても奥が深いものです。

ご本人、ご家族と対応するケアマネさん、訪看さん、薬局さん、それぞれのサポートがあり、それぞれの職種で感じている微妙な温度感だったり、建前ではなく本音で進めていける顔の見える関係性が築けているか、ということが寄り添えるチーム力が発揮できる根拠となる、コアな部分、原動力なのだと改めて気づかされた機会となりました。

本日ご参加いただいたケアマネさん、訪看さん、薬局さんからも貴重な機会になったと嬉しい言葉をいただきました。お忙しい中ご参加いただきいただきありがとうございました!

また今後も今回に続いて様々なケース振り返りを開催企画し、さらなるチーム力向上に努めていきたいと思います!